
S1-07.ビッグテック生成AIの時代に、どこで戦うか。AI新規事業の苦悩と希望
2026年1月21日34分
出演

しみ生成AI系の新規事業担当某国立大学の数学系学科を卒業。長らく教育系大企業で新規事業を担当していたが、生成AIの新規事業担当に転職。音声コンテンツよりもYouTubeやマンガ派です。

ゆと生成AIフル活用な1人起業家大学院で物理を学んだ工学修士。新卒でベネッセの進研ゼミづくりに携わり、その後ITへ転身。現在は音声コンテンツと生成AIを中心に活動する1人起業家兼会社員です。
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AI新規事業の勝機は、ビッグテックが届かない『最後の1m』にあるのかも。個人開発者のチャンスが具体的に見えてきた回でした。
「ChatGPTと何が違うんですか?」にどう答える?AI新規事業のリアルな苦悩

「ChatGPTと何が違うんですか?」— AI新規事業を立ち上げれば、誰もが頭を抱えるお客さんからの一言です。

「自分たちが開発しようとしていること、やっていることって、ビッグテック(ChatGPTやGemini)が無力化するというか、標準サービスで当たり前にできるようになったんじゃなかろうか、みたいなのを悩むよね。」

「ああ、めっちゃ大事な観点だね、確かに。」

「作ってみないと分からないし、すげえ考えて作ったと思ってお客さんに当ててみると、え、ChatGPTと何が違うんですか? みたいに言われるわけですよ。」

「そうね。どんどん進化する。しかもすごいスピードで。」

「プロンプトみたいなものも、どんどん発明されていろんな人が知るようになってくると、もうそれでいいじゃん、みたいに終わるじゃないですか。」

「そうね。それで終わっちゃうと、我々にできることってOpenAIの株をいっぱい買ってお金持ちにしてあげることになっちゃうじゃないですか。」
「業務の最後の1mで勝つ」AI新規事業の勝機は細部にあり

「業務の最後の1mで勝つ」— ChatGPT の回答、意外と具体的な1つ目の戦略から。

「ChatGPT の回答はこの3つでございます。1つ目、業務の最後の1mで勝つ。」

「はいはい。」

「補足。例外処理、承認フロー、権限監査、差し戻しまで作り切る。」

「なるほど。」

「作り切るところは基盤モデル側が一番やりにくいところです。ここを握ると、使われ続けるプロダクトになります。」

「ああ、業務フローね。細かくね。レイヤーXさんとかこの辺だね。」
「信頼とガバナンスを商品に」大企業がAI導入で抱える不安

情報漏洩、誤解と責任分解、ログ監査。ChatGPT の2つ目の答えは、ここに刺さるサービスをつくれ、でした。

「2つ目、信頼とガバナンスを商品にする。」

「うん。」

「制度よりも情報漏洩、誤解と責任分解、ログ監査が導入のボトルネック。ここを最初からパッケージ化できる会社が、社内稟議を通して勝ちやすいです。」

「なるほど。これ、導入側が大企業ね。」

「うん、買う方ね。」

「社内の機密が漏洩しちゃうんじゃなかろうかとか、ログちゃんと出せるんだっけとか。日本のルールに対応しきりますよって各社が歌ってないんだとしたら、なるほどね。」

「そうだよな。ポジションはあるけど、『けど、けど』って感じ。」
「徳川家康たちを支える家臣」AI新規事業の立ち位置
AI新規事業を「ビッグテックの家臣」という目線で見ると、急に立ち位置がはっきりしてくる。ゆとの持ち出した比喩が妙に腑に落ちた瞬間です。

「お金も人もすごい勢いでやってるビッグテックと同じようにやんないと勝てない領域な気がするね。」

「うん。」

「なんか江戸時代の将軍で言ったら、ChatGPT が徳川家康で、Gemini が織田信長で、豊臣秀吉だって時に、一武将からしたらどれがどうなろうとも誰も勝てないねんみたいな。雑に言うとそんなこと思う。どれも強えわ。」

「もうビッグテック一社一社が超強いから結構むずいな。」

「さっきの徳川家康たちの論で、徳川家康たちを支える家臣としてセキュリティを守る立場に立つことによって、一定ポジションは取れるんだけど、あくまで戦闘力そのものは家康様に逆らっちゃいけないみたいな。」

「そうね、仲間にはなってる感じ。世に与えてる価値の根幹の戦闘力はビッグテックそのもので、安心を売ってるのかもしれないけれども。」

「そうね、『けれども…』みたいな苦悩が浮かぶ。サービス提供するもの自体は、さっきの戦闘力みたいなところだと自分たちじゃなくて、もう本当フロントに立って責任取ります、っていう人になるってことだよね。」
「ニッチ中のニッチ」と「N1マーケティング」新規事業の顧客像は変わった

ニッチに絞ると顧客を狭めてるだけ、って思っていませんか?

「これは難しいよねって思うから、誰もしないことしかやらないっていう。だからニッチ中のニッチだよね。」

「はいはいはい。」

「前回の俺の個人的な話と一緒だけど、誰もやらないし市場もあるとないの境目みたいな、必要な人はいるけど誰もそんな手間かけて作らないよね、みたいなのを作ってくのが俺的答えの1つ。」

「なるほどね。あ、でもなんかちょっと近いよね。昔の新規事業より今の新規事業のほうが、最初のお客さん像は狭い、本当に1社1人みたいなのに。」

「はいはいはい。N1だ。」

「昔の新規事業のほうが『20代男性』みたいな、ふわっとして広かったのかもしれない。狭いけど、究極そこに寄り添いきったときに、意外とそれを欲してくれる人はもうちょっといて。」

「予想してなかった問い合わせも来たりして輪が広がったり。1社1人に究極に寄り添えるかどうかの理解力が、より重要になってる気がして。」

「AI壁打ちしても仮説は出るんだけど、やっぱ究極的には人と人で作るみたいな。N1マーケティングですね、1人に刺さる。」
「個人開発にチャンスが増える」生成AIが変える新規事業の作り方
AI技術の進化は、新規事業の作り方そのものを変えつつある。特にこれまで大企業の主戦場だった領域に、個人開発者が参入する大きなチャンスが生まれている、とゆとは感じています。

「新規事業のやり方、生成AI で作り方が変わってきてる。個人開発してる人とかには、チャンスが増えるはず。」

「そうなのか。増えるんじゃない?」

「そんなニッチな課題を見つけるのってなかなか、その人の。広いところに刺しに行こうとすると資金力、マーケティング力、CMを打てますみたいな会社のほうが強そうじゃん。」

「うん。」

「でも『あなたの1社に対して絶対最強です』みたいな勝負になると、人のリソースをその1社に全力で向けるってなったときに、個人でやってる人と組織でやってる人で、そんなに変わんなくなってくる。」

「うんうん。」

「昔よりは変わんなくなってくるのかなって。」
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